

偶然は操ることができる。ジャクソン・ポロックの世界
どこかで読んだんだけど、ポロックが「アクション・ペインティングは、偶然のアートではない。全てはコントロール下にある。」というようなことを語っている記事を読んだ記憶がある。数をこなすことの経験によって、絵具の落下を意図的にコントロールしているということだ。それは、極めて左官な...


きけんな 三にんぐみ 一 アンゲラーが大好きな子どもたち
「すてきな 三にんぐみ」は、小さいころ一番よく読んでた絵本。黒マントに黒いぼうしの、黒づくめの泥棒さま三人組のはなしだった。脅しの道具は、みっつ。ラッパ銃と、胡椒吹きつけ、真っ赤な大魔鎖狩。もう、小さい自分はこれで心を鷲掴みされた。青と黒がだいたいを占めるカラートーンも強烈...


Live Fast, Die Young. ジャン=ミシェル・バスキアというイコン
ジャン=ミシェル・バスキアは、僕が二十歳のときに逝った。もちろんオーバードーズ。27歳での死去。7つしか違わなかったんだな。彼のアートに感化されたのは、ダメなものもそのまま、または子供のようにグチャグチャに上描きしたりする。文字を入れてみて、よくなければ消去線を描く。それで...


プロパガンダの構成主義、ロシア・アヴァンギャルドは、お好き?
ロシア・アヴァンギャルドっていうと、たぶん知らない人のほうが多いと思うけれど、ロシア帝国からソビエト連邦のスターリン独裁くらいでの芸術運動で、多岐にわたる芸術活動をしていた。特にグラフィックデザインは現在でも斬新。僕が好きなのは、エル・リシツキー、アレクサンドル・ロトチェン...


Elle a chaud au cul「彼女はお尻が熱い」
ダダイズムとパロディは、イコールではないけれど、極めて近しい場所にあると思う。風刺とは多少違うが、既成の秩序や常識の虚無感を、否定や破壊行為などにより、せせら笑う思想であるからだろうか。それにしても、赤瀬川原平の千円札裁判は、社会そのものがパロディだと痛感させられる。...